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ダイヤモンドの産出国はどこ? 輝きの出処を知る重要性とは

ブライダルジュエリーの定番として、多くの店舗で販売されているダイヤモンド。しかしそれが一体どこから生まれそこにたどり着いたのか、実際を知る人は少ないのではないでしょうか。ダイヤモンドが希少である理由のひとつに、限られた場所でしか発掘できないことがあります。原石がどこで産出し、どのようなルートを経由して購入者の手にたどり着くのか。本記事では、ダイヤモンドの産出国を知ることの重要性についてご紹介します。

ダイヤモンドの産出国。その割合は?



ダイヤモンドが発掘される国や地域は「原産地」と呼ばれます。原石の産出量は100%近く、「キンバリー・プロセス」(後述の「『キンバリー・プロセス制度』とは」を参照)によって管理されています。つまりキンバリー・プロセスが公開するデータを見ることで、ダイヤモンドの原産地をほぼ把握できるのです。


参考:キンバリープロセス証明数(2022ダイヤモンド原石国別統計データ)より
出典元:TDE(http://tde.or.jp/)

ダイヤモンドが採掘され産出される主な国は、2022年時点で生産額の1位がアフリカ南部のボツワナ(同29%)。2位がロシア(全体の22%)、3位カナダ(同12%)と続きます。

ダイヤモンドの原石 ~誕生のメカニズムと価値を左右する基準~

世界のダイヤモンド産業の中心地は、3つの都市



原産国とはまた別に、世界にはダイヤモンド産業の中心地となる場所が存在します。世界に3つある「ダイヤモンドセンター」と呼ばれる都市です。もっとも伝統があり規模が大きいのはベルギーの「アントワープ」で、世界のダイヤモンド原石の84%以上が取引されるといわれます(参照:2018年 在ベルギー日本大使館広報より)。

アントワープがダイヤモンドの都となったのは、今から150年以上も前のこと。15世紀にはベルギーの職人が“ダイヤモンドをダイヤモンドで磨く”という研磨技術を考案。それまでと比べ物にならないほど効率がアップした上、より美しい形に研磨することが可能となりました。それ以降ベルギーの職人の間では、この技術が秘伝の技として受け継がれるように。アントワープには現在も、多くの宝石店やダイヤモンド関連会社が集中しています。

アントワープに次ぐ第2の中心地は、イスラエルの大都市「テルアビブ」。これはアントワープにいた多くのユダヤ系貿易商が、第二次世界大戦中イスラエルに渡ったため。そして1970年代頃から第3の地として台頭してきたのが、インドの「ムンバイ」です。

ダイヤモンドのほとんどが、この3つのセンターを経由します。そしてアメリカ、日本、中国など各地にある消費者市場へとたどり着きます。

ダイヤモンドの品質は何で決まる?重視すべきポイントとは

出処を知ることはなぜ重要?



原産地と、経由地。ここまでダイヤモンドがどのような経路をたどってブランド・販売店に届くのかを述べてきましたが、その原産地・経由地が果たして“本当かどうか”は、話がまた別です。

なぜなら原石ではなく、すでに研磨された状態のダイヤモンドを購入している可能性のあるブランドがあるため。原産地が不明なのはもとより、研磨メーカーや卸(おろし)など、多くの人の手を経たダイヤモンドである場合も少なくありません。それはそのダイヤモンドが、「紛争ダイヤモンド」や「リユースダイヤモンド」ではない本当の意味でクリーンなものであることを証明できるかが難しいことを意味します。

紛争ダイヤモンド
別名「ブラッド・ダイヤモンド(血塗られたダイヤモンド)」。ダイヤモンドは高価ゆえに、戦争の資金源として扱われる現状があります。ダイヤモンド産出国が紛争地域であった場合は特に、紛争を引き起こした当事者の資金源になっているケースも少なくありません。
そうした紛争ダイヤモンドの流通を抑えるため、現在は「キンバリー・プロセス制度」※などの取り組みが行われています。

リユース・リサイクルダイヤモンド
誰かが身に着けたあとで、買い取り業者に売りに出された中古のダイヤモンドのこと。そのままの状態で再販売されるのがリユースダイヤモンドで、そのままの状態だけではなく、再加工(リカット)される場合もあります。ダイヤモンドは硬く傷つきにくいため、枠などをリフォームしたり再加工したりすれば、まるで新品のような輝きを出すことができます。そのためそれがリサイクルダイヤモンドかどうかを見分けるのは、かなり困難です。

なお、ダイヤモンドの世界3大市場のひとつとして挙げたインドは、技術の高さから世界のダイヤモンドの再加工の多くを担っています。日本の買い取り業者が購入した婚約指輪・結婚指輪で使われるダイヤモンドの多くは、インド人が持つ技術によりリサイクルダイヤモンドとして生まれ変わり、市場で新たに流通しています。

※「キンバリー・プロセス制度」とは
“紛争ダイヤモンドではないことを証明”するための制度。紛争地域で採掘され、武装勢力の資金源となりうるダイヤモンドの流通を防ぐため、2003年に導入されました。輸出するダイヤモンドには紛争ダイヤモンドではない証明書の添付が義務づけられています。


知っておきたい「紛争ダイヤモンド」「リユースダイヤモンド」とは。最愛の人へと贈るそのダイヤモンドは、信頼に足るものか?

原石の仕入れからふたりの手に渡るまでの経路がすべてクリアなダイヤモンド。その理由は自社一貫生産に



人生の節目において幸せの象徴となるべきダイヤモンドが本当の意味でクリーンなもので、最愛のパートナーに贈るものとして相応しいものを選びたいのであれば……。品質の良いことだけではなく、原石の仕入れからどのような経路をたどって店頭に届いたのかを意識する必要があります。

たとえばすべての原石から買い付けを行い、カット・研磨、最終的な加工まで自社での一貫体制で生産を貫いているブランドであれば、その道のりを追うことができます。すべてのダイヤモンドを自社一貫体制で生産を行うブランドは世界的にみてもごくわずかですが、紛争ダイヤモンドはいうまでもなく、リユース・リサイクルダイヤモンドも紛れ込む余地がありません。

気を付けないといけないのは、一部のダイヤモンド原石から買い付けを行い、カット・研磨、最終的な加工までしているブランドもあります。その場合におふたりが選んだダイヤモンドが「リユース・リサイクルダイヤモンド」かどうかわかりません。原石からカットしているというブランドを確認した場合は、全ての原石を買い付けからカット・研磨しているのか確認するとよいでしょう。

ダイヤモンドに輝きを宿す、カット・研磨の重要性

まとめ



「エクセルコ ダイヤモンド」は、すべての原石の買い付けからカット・研磨まで、中間業者を介さず一貫して自社だけで行っています。扱うダイヤモンドが、国際的な証明制度「キンバリー・プロセス証明制度」に則った=紛争ダイヤモンドではないダイヤモンドであるのはいわずもがなです。

エクセルコ ダイヤモンドは今も「ダイヤモンドの聖地」と称される、ベルギー・アントワープのブランドです。多くのダイヤモンド加工の職人の中でもトップクラスの技術者たちが、珠玉と称されるエクセルコ ダイヤモンドの輝きを生み出しています。

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