“flâner(フラネ)”の精神で街並みを楽しんで
パリにはおしゃれなカフェやグルメなレストラン、気になる雑貨屋さんなど、おすすめスポットがたくさん! そこで、カップルで行くべき場所をRyokoさんに尋ねると、「まずはパリの街全体をゆっくり楽しんで」という意外な答えが。
「フランス語には“flâner(フラネ)”という言葉があって、これは『目的を持たずにブラブラすることを楽しむ』という意味なんです。パリは歴史を感じさせる建物が多く、街自体に美しい調和があるのが魅力。お買い物の前後に、ぜひブラブラと歩いてみてください。ロマンティックな街並みの中で過ごす2人の時間は、きっと大切な思い出になりますよ」。
【Ryokoさんレコメンド フォトスポット①】 セーヌ河畔で美しいパリの街並みを満喫
華やかな意匠のアレクサンドル3世橋 Photo by Sakura Fujino
「“flâner”で最初におすすめしたいのは、やっぱりセーヌ河畔。中でもアールヌーヴォーの豪華な街灯が並ぶアレクサンドル3世橋は、遠くにエッフェル塔のシルエットが浮かぶ絶好スポット。夕方から夜に街灯の下を歩けば、映画の中の登場人物になった気分に! また、芸術橋(ポン・デザール)は歩行者専用の橋なので、ゆっくり散策するのにピッタリ。『SATC』(セックス・アンド・ザ・シティ)など、多くのドラマや映画にも登場。私もここを通るときは、必ず足を止めて風景を楽しんでいます」
【Ryokoさんレコメンド フォトスポット②】
パリの真ん中に佇むお屋敷街、サン・ルイ島
どこを切り取っても映画のワンシーンのよう Photo by Sakura Fujino
「セーヌ河のほとりを歩くなら、サン・ルイ島もおすすめ。17世紀の貴族の館が建ち並ぶこの島は、パリでも高級住宅地とされていて、島全体が“村”のような雰囲気。セーヌ河畔をルーブルから芸術橋、シテ島と、パリらしい風景をゆっくり散策しみながら歩いて、サン・ルイ島まで。ロマンティックなパリを味わえる、一番のお気に入りルートです」
【Ryokoさんレコメンド カフェ①】
足を運ぶ価値あり! お気に入りの穴場カフェ
中庭のグリーンに癒されながら、おしゃべりを楽しんで Photo by Sakura Fujino
「南モンマルトルでのお気に入りは、ブティックホテル『Amour(アムール)』(愛という意味)の1階にあるカフェ。一見、小さなカフェのように見えるんですが、奥のほうに行くと緑があふれる中庭があって、天井までガラス張りのサンルームのようなコーナーが。オーガニックな雰囲気でリラックスできますし、メインの料理からデザートまで工夫が凝らされていて、何を頼んでも美味しい! 自信をもっておすすめできる穴場カフェです」
【Ryokoさんレコメンド レストラン】
ジュエラー巡りの合間に、絶品サンドでひと休み
「ヴァンドーム広場のゴージャスなジュエラーは、見ているだけで楽しいもの。ただ、ジュエラー巡りの合間にひと休みできるカフェが近くにあまりないので、困ってしまうことも。そこでおすすめなのが、広場からほど近いところにあるカジュアルレストラン「Le petit Vendôme(ル・プティ・ヴァンドーム)」。バゲットとチーズ、ハムのサンドイッチの“パリジャンサンド”が絶品! パリでもトップクラスに美味しいと評判なので、ぜひ足を運んでみて」
【Ryokoさんレコメンド カフェ②】
カップルにもおすすめ! シックな“大人のカフェ”
「ルーブル美術館・東側の向いにある『Le Fumoir(ル・フュモワール)』は、私の大好きなカフェ。好立地なのにいつ行っても落ち着けるのは、書斎風のインテリアにセンスのいい音楽が流れている“大人のカフェ”だから。色々な国の知識階級らしきお客さんが多く、文化的な香りがするのも、いかにもパリだなぁと嬉しくなってしまいます。料理も美味しいし、照明を落とした店内と、ほどよく放っておいてくれるホスピタリティも◎。カップルで訪れたら、きっと忘れられないひと時が過ごせますよ」