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【親への結婚挨拶】順番や場所&時期と当日までの心がまえ

「わたしたち、いつ何するの?」彼からプロポーズされた!だけどこれからどうすれば......。2人で、家族と、友だちと。みんなで進める結婚準備、「いつ、何をするか」を順番に見ていきましょう!

第2話

時期や順番と場所&当日までの準備や心がまえ「親への挨拶」【8カ月前】

結婚することが決まったら、次は両家の親へのあいさつですね。その目的は、結婚をしたいという真剣な気持ちを伝え、親に認めてもらうこと。結婚に際して2人のはじめての共同作業は、ケーキカットではなくて、親へのあいさつかもしれませんね。今回は、第一印象を決める、あいさつの際の心構えやマナーをお伝えします。ぜひ参考にしてくださいね。




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 時期や順番、挨拶の場所はどうやって決める?

ふたりの間で結婚の意思が固まったら、次のステップは「親への結婚挨拶」! そこで、挨拶の時期やどちらの親へ先に挨拶に行くかといった順番についての疑問、さらに挨拶の場所や食事をするのかしないのかなど、当日に向けて準備しておくことを解説します。

●結婚挨拶の時期は、結婚の意志を確認し合ってから1カ月前後が目安
お互いに結婚の意思を確認し合ったら、なるべく早い時期に親へ報告しましょう。親への挨拶の時期は、結婚すると決めてから1カ月前後が目安です。親元から離れて暮らしているという場合は、メールやチャットなどではなく、電話でもいいのでまずは話して伝えることが順番としても大切です。交際期間が長い場合はすでに彼・彼女を親に紹介済みというカップルも少なくないと思いますが、結婚と決めたのであれば、けじめとしての挨拶が必要です。

●挨拶の順番はまず女性の親のもとへ、男性が出向くのが一般的
かつては"お嫁さんにもらう"という考えが根付いていたことから、現代でもまずは男性が女性の親の家(実家)へ挨拶に出向くのが一般的な順番とされています。とはいえ、女性の実家が遠方にある場合など必ずしも順番通りに進められないことも。その場合は男性の親への挨拶が先になっても問題ありません。大切なのは双方の親から結婚の了解を得ることです。"順番=礼儀"という意識を持つことは大切ですが、そこにこだわり過ぎず誠意を持ってフレキシブルに対応しましょう

●挨拶の場所は、お互いの親の家(実家)がスムーズ
結婚挨拶をする場所は、お互いの自宅(実家)に出向くのが一般的です。まずは、親の都合に合わせ、訪問2週間~1カ月前を目処に挨拶の日取りを決めます。午後2時からなど食事時間を避けた時間にし、滞在時間は2~3時間ほど。訪問時間や滞在時間、食事をする・しないなど、当日のおおまかな流れを事前に親へ伝えておくとスムーズです。

親が遠方の場合をはじめ、さまざまな事情から家以外の場所で挨拶を行うこともあります。その場合の場所選びで押さえておきたいポイントは「分かりやすい場所」「駅から近い」「繁華街や人の多い場所は避ける」ことが重要です。これさえ気をつけておけば、親が遠方から出向いてくる場合でも道に迷うといったことは避けられるでしょう。たとえばホテルなら、駅から近くの分かりやすい場所にある場合が多く、館内にはゆったりと会話ができるラウンジやティールームなどの施設も充実しています。親への挨拶の際は食事の時間を避けるのが一般的ですが、ティールームなどで挨拶を行った後、和やかなムードで"これから食事でも......"という流れになった場合にも、ホテルなら館内にレストランも完備されているので、食事をする場所探しに慌てずに済みます。

親に結婚したい相手を会わせるというのは、誰でも少なからず緊張しますよね。それでも"移動が負担にならない場所はどこか" "挨拶の後はどうするのか"など、挨拶の前後にも想像力を働かせてダンドリすることが、円満な結果につながることが多いもの。心配りを忘れずに、ふさわしい時期に日取りが決まったら、当日の流れや順番を念頭に置いて準備や場所選びを進めると良いでしょう。

 当日までの根回し&心得ておくこと「4つ」

1. 親へ結婚相手のことを話しておきましょう
相手の家族や仕事、趣味、家族構成、人柄などプロフィールを事前に伝え、親しみを感じてもらえるようにしましょう。また、結婚相手が初婚か再婚か、妊娠している・していない、年齢差が大きいといった具体的な情報も話しておくことが大切です。

2. 結婚相手には親の仕事や趣味、人柄を事前に伝えるなどしておきましょう
「親への挨拶」は両家顔合わせの前に行うのが一般的です。双方の親同士がまだ会う前でも、人柄や趣味、食事の好みや好物、住んだことがある場所など、それぞれの親同士に共通点があると、話題にもしやすく親近感がわくものです。そのため相手の親への挨拶の前に、自身の親について改めてリサーチするのも大切な作業となります。それぞれの"親のプロフィール"を前もって準備し、お互いで共有しておきましょう。

3. 訪問の目的="結婚の承諾"を忘れずに!
訪問の目的はあくまで結婚の承諾です。女性の親のもとに出向くときも、男性の親のもとに出向くときも話を切り出すのは男性からと心得、"緊張して肝心な話題を忘れてしまった"などということがないように心を落ち着けて訪問しましょう。念のために、話を切り出すタイミングや台詞を事前にふたりで考えておくとより安心です。

4. 結婚式・住居・仕事など、今後の予定を結婚相手と話し合う
結婚式の時期や結婚式場選び、和装にするかウエディングドレスにするか、結婚式の食事や引き出物は......などなど、結婚式を挙げるまでには準備すべきことがたくさんあります。ふたりの希望どおりの結婚式を挙げられるのが一番ですが、準備段階で親と対立したりしないように、まずは順番として親の意見をしっかり聞き"なんでも勝手に決めてしまう"と思われないようにしましょう。 また、結婚後の住まいはもちろん、女性なら仕事は続けるのか、あるいは子どものことなど、親が気にしそうな事柄については、結婚挨拶のときに話題になりやすいもの。事前にふたりで話し合い、聞かれたらすぐに答えられるように準備しておきましょう。

 当日までに準備する「3つ」とそのポイント

1. 手土産を準備する際のポイント
3,000~5,000円程度の手土産を準備します。準備する際に、親の好物や郷里の銘菓などを選ぶと、初対面でも話題が広がりやすいのでオススメです。また、手土産を準備する際、日持ちのしない食べ物を避けるのはもとより、訪問先の家から近い場所で当日購入したりするのはNGです。相手の親に"準備もなくやって来た"と思われてしまうかもしれないため、前日までに購入しておきましょう。

詳しくは下のリンクをチェックして。
› 親への結婚挨拶に必須!手土産の人気5選&価格相場、マナー

2. 身だしなみのポイント
服装は第一印象を決める大切な要素です。そのため、清潔感のある身だしなみを心がけましょう。季節や時期などに関係なく、男性ならスーツまたはジャケットにネクタイ着用がオススメ。女性なら品の良いワンピースやスーツなどがふさわしく、メイクや髪型、アクセサリー、ネイルなど派手な印象になるものは避けましょう。男性・女性に共通して言えることですが、足元も見られているので、靴もしっかり磨いておくことをオススメします。また、当日の朝になって着る洋服を決めるのではなく、天気なども考慮して前日には準備しておくと良いでしょう。

詳しくは下のリンクをチェックして。
› 結婚挨拶の服装マナー【女性編】~夏・冬など時期や季節別に解説~
› 新調まではしないけど......? 親挨拶で先輩夫婦が選んだ勝負服とは

3. 挨拶、言葉づかいのポイント
男性の挨拶の言葉で無難なのは「○○さんと結婚をさせてください」「○○さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいております。結婚の承諾を頂きたく、ご挨拶にまいりました」など。「お嬢さんをください」は定番のようですが「娘は物ではない」と反感を買いがちなので注意が必要。自分の言葉で挨拶の内容を準備しておくと安心です。また、結婚の挨拶はもちろんのこと、帰り際の挨拶でも時間を取ってもらったことへの感謝をていねいに伝えることも忘れずに。最後まで気を抜かないようにしましょう。

また、結婚の挨拶に行ったつもりでも、場の雰囲気や流れで、相手の親と一緒に食事をすることになるケースも多くあるようです。そのため、食事のマナーについてもこの機会に見直しておくと良いでしょう。たとえば、和食なら箸の持ち方はもとより、刺身や天ぷらの食べる順番。洋食ならナイフ・フォークの使い方や使う順番、ワイングラスの持ち方など、マナーは食事のジャンルによっても異なります。相手の親と食事をするというのはとても良い機会なので、改めて食事のマナーについても見直せばカンペキですね。

詳しくは下のリンクをチェックして。
› 親への結婚挨拶、当日の流れは?好印象を与える言葉・マナーも解説
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>>【ウエディングトレンド2024-2025】みんなの結婚式に対する価値観をチェックしよう

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「わたしたち、いつ何するの?」

ひぐちまり

監修・執筆

ひぐちまり

結婚ジャーナリスト&マリッジコンサルタント

外資系銀行、建築企画会社をへてブライダル業界へ。その後、23年間ブライダル事業に携わり、ウェディングプロデュースの先駆者として1万組以上の婚礼を手がける。
ブライダルやパーティのマナーにも精通し、2010年には、モナコ王室主催の舞踏会に参加。
書籍監修は『ウエディングのマナーとコツ』(学習研究社)など計10冊、累計発行部数20万部を突破。
現在は、ウェディングマナーや企業研修、ブライダル業界の有識者としてパネルディスカッションに参加するなど幅広く活躍中。30歳からの婚活を応援する「婚活クリニック」が好評。
そのほか新郎新婦立居振舞レッスンマナーレッスンやイベントなどを主催。