未婚男女が既婚の友人に言われて傷ついた、何気ない一言

「結婚した友達が急に“上から目線”な結婚観を話し始めた……」と感じたことはありませんか？　大抵の場合は本人に悪気はなく、無邪気に相手を思いやっているつもりなので、なおさら切ない気持ちになりますよね。そこでマイナビウエディング編集部では、「既婚の友人から言われて傷ついたこと」について、未婚男女にアンケートを実施しました。

■「理想が高いから結婚できないのでは？」
Q.既婚の友人から、あなたの結婚観について傷ついたことを言われた経験はありますか？　具体的なエピソードを教えてください。

最も多かったのは、「理想の高さが結婚できない原因だね、と言われた」（女性／32歳／金融・証券）、「そんなに理想的な人はいない、と言われた」（女性／30歳／団体・公益法人・官公庁）、「理想が高く一生結婚できない。君を拾ってくれる人がいればかなりの物好きといわれたことがあります」（男性／37歳／金融・証券）など、「現在も独身＝理想の高さが原因」と決めつける発言。

似たような言葉では「高望み」があります。「高望みしすぎと言われた」（女性／27歳／電機）、「『高望みし過ぎると、売れ残る』と言われました」（女性／22歳／その他）など、辛辣な発言も見られました。

「いい歳して高望みしてたら、ずっとひとりだよと言われた。条件などの高望みではなく、自分に合う人を探しているから無理して合わない人と一緒になるよりマシだと思うけど……」（女性／31歳／生保・損保）のように、ホンネを吐露する女性も。

■「勢いがないと結婚なんてムリだよ」
これらに関連して、「『結婚は勢い』。うるさいわ、と思った」（女性／28歳／情報・IT）、「妥協と勢いがないと結婚はできないよとも言われました」（男性／37歳／金融・証券）など、「結婚できない人に不足した要素」を決めつけられた人もいます。

一方、「『結婚は急ぐものではない』と言われて完璧負け犬になった気がした」（女性／27歳／金融・証券）など、諭されるケースも。思わず「余計なお世話です」と言いたくなってしまいそう……。

■「結婚するのが幸せな生き方」
結婚するのが当たり前といった考えを押し付けられ、困惑した人も少なくありません。「一生独身でもよいかなと言ったときに、人はひとりでは生きられないと言われたことがあります。不安になりました」（女性／31歳／ソフトウェア）、「結婚や誰かと一生を共に暮らすのが人の幸せのように言われて、傷付いたことがあります」（女性／32歳／その他）など、暗い気持ちになった人が目立ちました。

■「あなたの方が先に結婚すると思ってた」
「お先に行くなんて思わなかった～。○○の方が絶対早いって思ってたし～」（女性／34歳／ホテル・旅行・アミューズメント）、「『仕事辞めて嫁げばいいじゃん』。そんな簡単に言わないで欲しいと思った」（女性／25歳／電機）など、嫌味っぽい言葉をかけられた人もいます。直接的に傷つける言葉ではないとはいえ、言葉の裏を読むとかなりショック……。

■「独身のあなたにはわからないと思うけど」
独身者と既婚者との違いを言葉にされたことで、心が傷ついてしまったケースも。

「独身は気ままでいいよね、と言われた」（女性／31歳／アパレル・繊維） 、「結婚してないあなたに言ってもわからないかもしれないけど、相手の親との関係は難しいというような内容だった。『結婚してないあなたに言ってもわからないかもしれないけど』の部分が悲しかった。私も彼氏の親と外出したり旅行にいったことがあるので、少しくらいの想像はできるのにと思ったし、既婚未婚の線を引かれた気がした」（女性／31歳／食品・飲料） などの声が。

「独身のあなたと既婚の私とは状況が違う」というのは当然のことですが、あえて口にされると、傷ついてしまいますよね。

上記でご紹介したエピソードは、確かに受け取る側にとっては傷つきやすい言葉ばかり。しかし、独身から既婚へとステータスが変わり、物の見え方も変化したからこそ、既婚の友人もこうした発言を無意識のうちにしてしまうのかも、と考え、「まぁ、大変なのはおたがい様でしょ？」と交わせるくらい、心に余裕を持ちたいところですね。結婚している人は、相手もいろんな事情や自分とは異なる結婚観があることを忘れずにいたいものです。


※アンケート対象
調査時期:2014年7月14日～2014年7月17日
調査対象:マイナビニュース会員
調査数: 20〜50代の未婚男女364名
調査方法:インターネットアンケート

（文／池田園子）