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【レポート】触れる写真付き! 視覚障害者も楽しめるフォトウエディングとは?

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視覚障害者の方や、視覚障害者の家族がいる方にとっても『結婚した記念』として残す写真をもっと楽しめるものにしたい!
そんなアイデアから生まれたのがマイナビウエディングの『触れる写真付きフォトウエディングプラン』。
そんなプランを実際に体験したカップルの一日に密着!

※この記事は2021年11月時点の情報です。

業界初! 『触れる写真』って?

『触れる写真』とは、撮影データを加工し特殊なプリンターで印刷することによって、平面の写真にインクの凸凹がうまれ、触って感じることができる写真のこと。
凹凸写真技術の第一人者であるフリーカメラマン尾崎大輔さんとマイナビウエディングがタッグを組み、ウエディング業界初の取り組みとして本プランを共同開発しました。


夢のような一日に。フォトウエディング当日密着レポート!

夫のTさんは全盲、妻のYさんは弱視という共に視覚障害者のおふたり。2020年4月に結婚し、結婚式も考えたそうですが、新型コロナウイルスの影響で断念。ただ何か形に残したいと、マイナビウエディングの『触れる写真付きフォトウエディングプラン』で結婚の記念を残すことに。
そんなおふたりのフォトウエディングに編集部が密着! 幸せいっぱいのレポートをお届けします♪

カメラマンが撮影イメージをヒアリング
カメラマンが新郎新婦に何かを聞いている写真

サロンに到着したら、まずはカメラマンがどんな写真を残したいか丁寧にヒアリング。
「ドレスの形や素材が写真を触ってわかるようにしたい」という妻Yさんの希望で、ドレスのデザインがわかるような構図で撮ることに。具体的な希望が無くてもカメラマンが色々提案してくれるので安心です。

運命の一着はどれに? たくさんのドレスやタキシードの中から気になったものを試着!
新婦がドレスを触っている写真

妻Yさんのドレス選びでは事前に伺ったサイズと希望イメージをもとに、運命のドレスを3着ピックアップ!
スタッフがドレスの形や素材を説明しながら、Yさんの手をドレスに導くと「ここがレースの部分ですね! かわいい~」とうれしそうな声が。
夫のTさんにもドレスを触ってもらうと「ここは少しツルツルしている素材になっているんだね」と楽しげにドレス選びに参加されていました。
新郎が蝶ネクタイをつけている写真

妻のYさんが選び終えると、いよいよ夫のTさんの出番!
スタッフの声かけにあわせて、さまざまな色や素材のタキシードを試着。スタッフに誘導された袖を触るとそこには凸凹の縦ラインが。「ここはストライプになっているんですね。無地と迷うな……」と思わず悩みの声が出るほど、真剣にタキシードを選んでいきます。
妻のYさんにも見てもらいながら蝶ネクタイなどの小物もチョイスし、コーディネートが完成!

いよいよ出発! 足元に気を付けながら撮影場所へ
白杖をもった新郎新婦が道を歩いている写真

ヘアメイクも終わり、いよいよロケーション撮影場所へ! 足元に気を付けながらゆっくりと進みます。時折まわりを通行する人から「おめでとう!」と声をかけられる場面も。

撮影開始! 緊張もほぐれ自然な笑顔も
新郎新婦を撮影するカメラマンの写真

最初は固かった笑顔も、撮影が進むにつれ自然な笑顔に。
「3時の方向を向いてください」など、カメラマンからは具体的な指示が。最高の瞬間を収めるために、撮影クルーも一致団結。

着替えも終わり、撮影終了。
笑顔の新郎新婦

夢の時間もあっという間。サロンへ戻り、衣装を着替えます。今後の写真受け渡しなどの説明を受け、今日はこれにて解散。おつかれさまでした!


カップルへ聞いた! 体験してみてどうだった?

『結婚の記念に写真を残しても楽しめないと思っていた』

――今回この企画を体験してみたいと思ったきっかけやサービスの印象を教えてください。
夫Tさん(以下Tさん):触れる写真と聞いて、すごいなと思いました。触って感じられるものが増えてきたとはいえ、写真ははじめてです。
妻Yさん(以下Yさん):私はもともと結婚式や何かパーティーはしたいと思っていたのですが、新型コロナウイルスの影響でできなくなってしまいました。せめて記念に写真は残したいとは思っていたのですが、夫が全盲なので楽しめないだろうなと。でもこういった触れる写真なら夫も楽しめるのではないかと思い申し込みました。

――撮影はいかがでしたか?
Tさん:とにかく楽しかったです!
Yさん:本当にゆっくりと時間をかけていただいて、とてもうれしかったですし、楽しかったです。

――撮影中、印象に残ったことはありますか?
Tさん:ポージングですね! 普段あのようなポージングを指示されることもないので、よい機会になりました。撮影場所もたまたま知っている場所だったので、別の角度から同じ場所を体験できたことも楽しかったです。
Yさん:撮影場所を事前に見つけていただいたのだなと感じてとてもうれしかったです。

――撮影を終えて、ここはもう少し改善してほしいなどのポイントはありますか?
Tさん:段差がある場所も事前にすべて教えてもらいながら歩くことができたので、特に問題ありませんでした。

――触れる写真を触ってみていかがですか?
Tさん:自分の”形”がわかりますね。妻のドレスの形もわかってよかったです。
Yさん:自分で選んだドレスの形が立体的にわかって感動しました。今は弱視ですが、私の病気は進行性なので、これからもだんだんと見えなくなってくると思います。完全に見えなくなってしまっても、こういった写真があればいつでも昔を振り返られると思うと嬉しいです。

――今回撮った写真を誰に見せたいですか?
Tさん:両親やお友達、知り合いなど……とにかく全員に見せたいです。
Yさん:私もお友達へ早く見せたいです。特に夫の両親は目が見えるので、今回の写真も特に気に入ってくれると思います。

――同じ障害を持つ方や、未来のカップルに向けてメッセージはありますか?
Tさん:自分が写真を見ることができなくとも、写真を通じて周りとコミュニケーションが取れるのは大きいと思います。現実的に当事者だけで撮影に適した場所を見つけたり、手配するのは難しいので、こうして丁寧にアテンドしてくれるのはとても助かります。撮りたいなと少しでも思うのであればやったほうがよいと思います。
Yさん:目が不自由だと、写真を残すことを諦めてしまうと思うんです。私も、結婚して写真を撮りたいなと思っても、夫も全盲ですし言い出せなかった。こういった写真があると知り今回撮影することができて本当に良かったと思っています。出来上がりの写真もとてもよかったので、迷っている方はぜひトライしてみてほしいです。


料金<触れる写真付き! フォトウエディングプラン>

<触れる写真付きフォトウエディングプラン>
東京駅周辺:¥82,170(税込)
沖縄のビーチ:¥99,880(税込)
新郎新婦が向き合う写真

【プランに含まれるもの】
●撮影地:東京駅or沖縄 
どちらか1カ所(順次エリア拡大予定)
※足元が安全なビーチをご案内

●ウエディングドレス(5号~15号/全80着)
●タキシード
●基本小物
●新婦ヘアメイク
●造花ブーケ・ブートニア
●サロン⇔撮影場所間の移動車両
●SNS報告用の約15秒動画
◎東京:当日写真データ【10カット】
◎沖縄:当日写真データ【30カット】
●触れる写真見開きA42台紙(台紙素材:人工皮革/カラー+モノクロ1枚ずつ)
※オプション追加印刷可能
<注意事項>
大変お手数ですが介助が必要な方は、事前にご自身で同行介助者をお手配ください。
撮影の所要時間は、サロンご到着からお見送りまで約6時間となります。




料金<触れる写真加工のみ(撮影無し)>

<触れる写真加工のみ(撮影無し)>
カラー:24,750円/枚 (税込)
モノクロ:13,750円/枚 (税込)
カラーとモノクロの写真が台紙に収められている写真


【商品に含まれるもの】
●送料(複数枚ご注文の場合は同一住所にまとめてお送りします)
●カラーまたはモノクロの触れる写真
●1面台紙(台紙素材:紙)

<注意点>
・結婚式やフォトウエディング以外の写真の加工は承っておりません。
・写真現物への加工は承っておりません。撮影データがある方限定となります。

撮影当日のスケジュール例

10:00 フォトサロンへご来店
     スケジュールの確認と衣装セレクト
11:00 お仕度開始
13:30 撮影場所へ移動 
14:00 撮影開始
15:00 撮影終了
15:30 サロンへ移動
16:00 お着替え&お見送り

※交通事情などにより多少前後する可能性がございます。

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