古代エジプトの人々も贈っていた「指輪」
指輪を交換する意味が生まれたのは、古代エジプト時代(紀元前3000年~紀元前30年頃)。当時、「結婚」を意味する象形文字は「永遠」を表す円で描かれており、指輪の円形にその意味を重ね、真実を誓い相手とひとつになることを表現したそう。
その後、古代ローマ時代(紀元前753年~紀元476年)になると、「婚約指輪」が誕生。婚約指輪は婚約が成立した証拠として、新郎から新婦へ贈られるように。素材も鉄製からゴールドに変化し、指輪にイニシャルを彫る習慣も当時からあったとか。
また、薬指に指輪を着ける習慣は、古代エジプト時代から。自分の命と左手の薬指がつながっていると考えられていたためだが、どの指に指輪を着けるのかについては、時代と国によって変遷を重ねた。それも1614年の「ローマ典礼儀式書」で、「左手の薬指は誠実と貞節の証」とされたことから、次第に左手薬指に着けることが定着していくことに。