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結納にふさわしい服装マナー|着物?ワンピース? 親の服装や髪型もご紹介

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日本に古くから伝わる『結納』。当日を迎えるまでに両家でさまざまな話し合いを重ねて準備しますが、その中でも多くの人が悩むのが服装に関することです。

今回は、結納の服装マナーに関する基礎知識や、参加者別に見るオススメの服装、髪型や身だしなみについて詳しく説明します。両家で結納についてしっかり話し合うためにも、参考にしてください。

『結納』とは?

そもそも「結納」は日本の伝統文化のひとつですが、時代の変化に合わせて結納のカタチが変わりつつあるのも事実。現代では、本来の結納とされる「正式結納」のほか「略式結納」や「顔合わせ食事会」といったカジュアルなスタイルも人気を集めており、どのような形式で両家顔合わせを行うか、カップルによってさまざまです。

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結納の服装マナー基礎知識

前述のとおり、結納には「正式結納」と「略式結納」があり、どちらのスタイルで結納を行うかによって、当日の服装が変わってくると考えられます。両家の装いを合わせるためにも、まずはそれぞれの服装マナーについて理解しておきましょう。

■正式結納は格式高い「正礼装」
まず「正式結納」の場合、装いの中でもっとも格式高いものとされる「正礼装」を選ぶのがマナーです。ここでいう「正礼装」とは、式典やフォーマルな場で着用される装いを指し、男性であれば紋付袴やモーニング、女性であれば振袖や黒留袖などが挙げられます。

親やふたりが正式結納を希望する場合、その両家には格式を重んじる考えが多少なりとも存在することが考えられます。服装もフォーマルであることを重視し、きちんとした装いで当日を迎えるのがよいでしょう。


■略式結納は幅広いシーンに活用できる「準礼装」
「略式結納」の場合、当日の服装はフォーマルでありながら幅広いシーンに活用できる「準礼装」を選ぶのがオススメです。

略式結納は両家の親睦を目的にしているケースが多く、服装が固すぎるとせっかくの和やかなムードもどこか緊張感のただよう雰囲気になりかねません。男性であればブラックスーツやダークスーツ、女性であれば着物のほかフォーマルなワンピースを選ぶのもオススメです。


立場で変わる結納の服装をチェック

結納の服装は、その形式によって変えるのはもちろん「どのような立場で参加するのか」という点も重要なポイントになります。

■正式結納|参加者別のオススメの服装
まずは「正礼装」がふさわしいとされる正式結納について、参加者ごとのオススメの服装を見ていきます。

参加者服装
本人(女性)振袖
本人(男性)紋付羽織袴
母親黒留袖、色留袖
父親紋付羽織袴、モーニング
仲人男性・・・父親と同じ
女性・・・母親と同じ
そのほか男性・・・ブラックスーツ、ダークスーツ
女性・・・訪問着、フォーマルなワンピース(黒以外)

・本人(女性)
結納の主役となる女性は、正式結納だと振袖を着るのがオススメです。振袖は「未婚女性の正礼装」といわれ、相手側にもきちんとした印象を与えるもの。また、女性は結婚すると振袖を着られなくなるため、独身最後の記念として着る人も。

・本人(男性)
結納の主役である男性は、正式結納で紋付羽織袴を着用するのがマナーです。紋付羽織袴は、正式名「黒羽二重五つ紋付(くろはぶたえいつつもんつき)」といい、羽織りの両胸と袖・背中の5箇所に「紋」が入っているものを指します。

よく「黒紋付」とも呼ばれますが、男性の和装の中でもっとも格が高いとされている装いです。まさに格式を重んじる両家にふさわしい服装といえるため、当日着用できるよう前もって手配しておきましょう。

・母親
母親は、正式結納では黒留袖や色留袖を着用しましょう。これらの留袖は、裾まわりに縁起のよい柄が入っており、上半身は柄なしでシンプルに仕立ててあるのが特徴的です。

留袖を選ぶ場合、裾にほどこされた柄や小物類のコーディネートまで気配りできると品格を感じられます。好みにもよりますが、あまりにも大柄で華やかなデザインよりも、まとまった柄でスッキリ配置されているものであれば、上品さが際立つのでオススメです。

・父親
父親は、正式結納であれば男性本人と同様の紋付羽織袴、もしくは「モーニング」と呼ばれる特徴的なジャケットスタイルがよいとされています。

モーニングはよく結婚式で両家の父親が着用している装いで、式典にふさわしいとされる正礼装のひとつです。

・仲人
結納に仲人として参加する場合、服装マナーは父親・母親に同じと考えておけば問題ありません。基本的には「仲人=両家の橋渡し役」という認識のもと、両家に失礼にあたらない、格式ある装いを心がけるのがよいといえます。

・そのほかの参加者の場合
本人の兄弟姉妹や親戚が参加する場合、服装マナーは略式結納と同様です。主役よりも控えめな装いであることを意識すれば問題ありません。

男性であれば、小物のコーディネートを含めてよりフォーマルに。女性であれば、たとえ未婚であっても振袖ではなく訪問着やフォーマルなワンピースに留めるのがオススメです。


正式結納は、現代においてそのカタチが薄れつつあります。そのため、服装マナーも絶対的なものでなく「本来なら」という考えで見ておくのがよいでしょう。

つづいて、結納の主流といえる「略式結納」の服装について見ていきます。


■略式結納|参加者別のオススメの服装

ここからは「準礼装」がよいとされる略式結納についてです。現代では正式結納よりも略式結納を行うカップルが多く、服装マナーもより現実的です。

参加者服装
本人(女性)振袖、訪問着、フォーマルなワンピース(黒以外)
本人(男性)ブラックスーツ、ダークスーツ
母親色留袖、訪問着、ツーピース、フォーマルなワンピース(黒以外)
父親ブラックスーツ
仲人男性・・・父親と同じ
女性・・・母親と同じ
そのほか男性・・・ブラックスーツ、ダークスーツ
女性・・・訪問着、フォーマルなワンピース(黒以外)

・本人(女性)
略式結納を行う場合、主役の女性は振袖にくわえてフォーマルなワンピースを検討しても。
ただし、派手な色柄物や露出は避け、淡い色味のものを選ぶのがよいでしょう。身に付けるアクセサリー類は、パールを選ぶと格が上がるだけでなく、相手側にも好印象を与えられるのでオススメです。

・本人(男性)
略式結納を行う男性は、スーツがオススメです。このとき、フォーマル感を強くしたいならブラックスーツ、少しカジュアルになっても構わない場合はダークスーツを選びましょう。

いずれにしても、シャツの色味は白をセレクトし、ネクタイは特徴的な色柄物ではなく、淡色を選ぶのがベターです。シルバーやグレーにすると、フォーマル感がいっそうアップします。

・母親
母親は、留袖にくわえ、ワンピースやツーピース、アンサンブルといったフォーマルな装いもよいといえます。色は落ち着いた明るいものをセレクトし、アクセサリーは飾りすぎないよう注意してください。あくまでも、主役は本人たちであることを意識し、上品にまとめるのがポイントです。

母親の場合、服装の選択肢がありすぎて「逆に悩んでしまう」というケースも考えられるでしょう。その場合、洋装と和装どちらにするかだけでも、相手側の母親と相談できていれば格をそろえられてキレイにまとまります。

・父親
父親はブラックスーツで参加するのがオススメです。結納する男性本人を立てることを前提として、フォーマル感を重視した装いを心がけるのがよいでしょう。

・仲人
略式結納の場合、その多くが仲人を立てずに行われます。とはいえ、もし略式結納に参加するとなれば、正式結納と同様、父親・母親に合わせた装いを心がけてください。

・そのほかの参加者の場合
本人の兄弟姉妹や親戚が略式結納に参加する場合、基本的には結納する本人よりも控えめな装いを心がけるのがマナーです。


ここまで、正式結納と略式結納におけるオススメの服装を見てきましたが、これらの服装はあくまでも一例と考えるのがよいでしょう。結納のカタチはどんどん簡略化されており、服装もフォーマルすぎるものを着用すると、両家で格がそろわない可能性もでてきます。

現在は「略式結納」が主流になっているように、形式より両家の親睦をメインに考えて和やかな雰囲気を重視するカップルも増えています。「服装に失礼があってはいけない」という気持ちも大切ですが、まずは両家で話し合って装いをそろえることに重きを置くのがよいかもしれません。


結納の服装はどこで手配できる?

■購入するケース
結納の服装を購入する場合、インターネットの専門サイトや百貨店での購入がオススメです。せっかく購入するのであれば、これから長く着まわせるよう質のよいものを選ぶようにしましょう。

また、専門店に足を運べば、プロの意見を参考にしながら服装選びができるのもうれしいポイントです。年齢相応の装いを手配するためにも、あれこれアドバイスしてもらいながら選べると安心できます。


■レンタルするケース
結納の服装をレンタルする場合、インターネットの専門サイトから取り寄せるほか、近隣の貸衣装店や結納を行う会場の提携ショップに依頼できる可能性もあります。

レンタルであれば、お店側がまるごとコーディネートしてくれているケースが多く、小物類までセットで付いてくることも少なくありません。また、レンタルだと着用し終えたらそのまま返却すればいいだけなので、とてもお手軽です。

メリットがある一方で商品数が限られるというデメリットもあるため、結納日が決まったら早めに商品をチェックしておくのがよいでしょう。


結納当日の髪型はどうすればいい?

結納の服装が準備できたら、最後は髪型です。「服装が華やかだから髪型も気合を入れよう」と思っている人は要注意。きちんとした装いが求められる結納では、髪型も品よくまとめるのがよいとされます。

相手側に好感をもってもらうためにも、結納にふさわしいヘアスタイルをチェックしておきましょう。

■本人(女性)にオススメの髪型
まずは、結納の主役である女性にオススメの髪型からチェックしていきます。

・振袖の場合
もし当日振袖を着るなら、髪型は華やかにするのがよいでしょう。着物は色柄ともに華やかなものが多いため、髪型がシンプルすぎるとバランスに欠けてしまいます。

髪の毛の長さがロングであれば、スッキリとしたアップスタイル。ショートやボブであれば、軽く巻いたり編み上げたりしてボリュームを出すのもステキです。

ここでの注意点としては、成人式のように毛先をくるくる巻く派手なスタイルは避けること。結納では大人の気品を大切にしたいので、シンプルなまとめ髪で髪飾りは低い位置に止めるなど、上品さにこだわったスタイルをイメージするのがオススメです。

・ワンピース・スーツの場合
当日の服装がワンピースやスーツといった洋装の場合でも、考え方は振袖のときと同じです。ロングであれば、全体的に編み込んだシニヨンスタイルやひとつくくりにし、シンプルなバレッタで留めておくと華やかさが出ます。

ショートやボブで髪の毛をダウンスタイルにする場合は、顔周りがスッキリするようピンで留めたりハーフアップで上品にまとめたりするのもオススメです。


いずれにしても、お辞儀したときに髪の毛が落ちてこないよう、スッキリまとめて清潔感のあるヘアスタイルを意識しましょう。


■本人(男性)・父親にオススメの髪型
男性の髪型は、カジュアルになりすぎないよう清潔感を第一に考えるのが◎。長い場合はまとめてスッキリさせるなど、オシャレを意識しすぎることなく、スタイリング剤できちんと整えておきましょう。


■母親にオススメの髪型
母親のヘアスタイルを考えるときは、服装が着物であってもワンピースであっても、主役である女性本人よりも目立たないスタイルを意識することが大切です。

たとえば、ロングであればスッキリしたまとめ髪にし、髪飾りはなくても構いません。ショートやボブであれば、ブローで少しボリュームを出しながら内巻きにしておくと上品さがアップします。

顔周りがスッキリするよう、スタイリング剤で整えておくことも大切です。


服装・髪型以外の細かい身だしなみにも注意!

当日まで悩みながら服装を準備し、ヘアスタイルを整え、準備はカンペキ!と思っても、意外なところに落とし穴がある可能性も。結納で相手側に好印象をもってもらうためにも、細かい身だしなみまで注意しておくことが大切です。

■男性の身だしなみ注意点
男性の場合、スーツにシワがあったりネクタイに染みがあったりすると、清潔感に欠けてしまいます。もちろん、インナーシャツのアイロンも忘れてはいけません。

会場では靴を脱ぐ可能性も考え、擦れた靴下を履くのは避けましょう。また、脱いだ靴を見たときにカジュアルな印象を与えないためにも、できれば「紐つきの黒い革靴」を準備しておくのがオススメです。


■女性の身だしなみ注意点
女性の場合、靴下の代わりにストッキングを着用する人が多いもの。ストッキングは破れたときのことを考え、予備を持参しておけると安心です。

また、身に付ける小物類は大振りにならないよう注意し、パールなどの上品なアイテムをセレクトすると好印象に。


男性・女性どちらにもいえることですが、相手に与える印象は服装以外の細かい身だしなみが影響しているケースが多いものです。当日になってバタバタ慌てないためにも、前もって準備しておくよう心がけましょう。


結納の服装はあらかじめ両家で相談して決めよう

結納はその「あり方」でさえ変化しているのも事実。最近は正式結納を行うカップルも少なく、服装に関してもほとんどのケースで略式結納を想定した「準礼装」で行われることが多いようです。

「結納はこうあるべき」「女性だから」「男性だから」という考えに固執せず、ふたりと両家が納得するカタチで当日を迎えるのがもっともよい方法だといえます。そのためにも、パートナーはもちろん気になる点は両家でしっかり話し合い、格がバラバラになることがないようバランスをとっておくことが大事です。

結納をステキな思い出にするためにも、ふたりがしっかり両家の間に入って相談を進められるとよいですね。

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