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イマドキ男女の結婚観
2015年5月14日

頼れば強力な味方! 義理の親や親族に助けられている夫婦の例4つ


結婚した相手の親や実家とは、円満な関係が築けるに越したことはないもの。「できるだけ義理の実家には行きたくない」と距離を置く人もいる一方で、世の中には、いい関係を築き、思いきり甘えたり頼ったりしている夫婦もいる様子。そこでマイナビウエディング編集部では、そんな4組の夫婦のお話を伺いました。義理の家族と良好な関係を築くヒントが見つかるかも?

■ 無関心よりありがたい!? 子どもの教育で助けられています

「子育てに口を挟まれること」は、多くのママが嫌がることのひとつ。時代と共にしつけや教育への考え方も変わるもので、あれこれと指示されると、「今の時代はこうなのに」「私はこういう方針なの!」と反発したくなってしまう瞬間もあるものですよね。
しかし中には、お姑さんに子どもの教育を大いに頼っています、という夫婦も。Kさんの夫の母親は元・小学校の先生で、長らく家で近所の小学生を集めて塾を開いていた人物。Kさんは共働きで家も近いため、保育園のお迎え、おやつやご飯の準備など、時々好意に甘える形でお願いしてきたのだとか。そして子どもたちが小学生になった近年は、宿題を見るなど勉強面の指導もしてくれていて、親が口すっぱく言うよりも、子どもたちは素直に話を聞いているそうです。

Kさんのように、何かの”プロ“が身近にいるケースは稀かもしれませんが、どんなお姑さんでも、しっかり子育てを経験したイチ先輩であることは確か。口を挟まれて面倒だなと思っても、「無関心な態度をされるよりはありがたいかも?」と考え、有意義な意見があれば取り入れていくのも一案ですね。

■ 兄弟姉妹の縁も貴重! 都内で子育て協力しています

続いては、親ではなく、義理の妹家族とかなり仲良くしている、というNさん夫婦。お互い、都内に親族がまったくいない環境にあり、結婚してしばらくは特別仲良くしていた関係ではなかったものの、Nさん家族が偶然、近くに引っ越し、さらに同じ時期に出産。そのことで距離が縮まり、用事がある折には代わる代わる子どもを預けあうなど、密に連絡をとり、協力しあって子育てに取り組んでいるそうです。

「遠くの親戚より近くの他人」とは言うものの、親しい友達であっても、「子どもを預かって」とはなかなか頼めないもの。その点、近くに近しい親戚がいるとやはり心強いですよね。加えて、初めての子育ては不安やわからないことの連続。同じ時期に子どもが生まれた母親同士は、必然的に、それだけでとても連帯感が強くなるものです。「今は旦那さんよりも、妹さん家族に詳しいと思います(笑)」と仲の良さを語っていました。
メリットだけを期待して仲良くしようとすれば、色々とデメリットも感じるでしょうが、“持ちつ持たれつ”の人間関係、義理の兄弟姉妹の縁も、お互いのために大切にしたいものですね。

■ 二世帯同居で、ペットの世話を通じて親密に!

続いては、旦那さんのご両親と二世帯で住んでいるHさん夫婦。玄関がひとつとはいえ、共働きで忙しいHさんたちは同居当初、用がなければご両親に1カ月会わないということもあったそうです。しかし、旅行の間、Hさんがペットのうさぎを預けたことをきっかけに、その後毎日、日中は預かってもらうように。ご両親共、仕事をリタイヤして家にいることが多いため、ペットがいる日々を楽しんでおり、またHさんたちも安心して預けられると喜んでいるとか。「のびのびと暮らせて、たぶんペットが一番嬉しいだろうと思います(笑)」と語っていました。こうして顔を合わせる機会が増えた結果、以前よりもおかずをもらったりご飯に誘ってもらったりするようになり、親密な関係が築けているそうです。

「子はかすがい、孫はちょうつがい」などとも言われますが、さらに“ペット”を通じて家族の仲が深まることもある様子。皆で可愛がれる無垢で無邪気な存在がいることは、家族にとってプラスになることが多いようですね。

■ 産褥期(さんじょくき)を一緒に乗り越えて、本当の母親のように親密に!

最後は、嫁姑関係のエピソード。Tさんは親の離婚により、幼少期からお父様に育てられた境遇。一方、旦那さんは男3人兄弟のため、結婚したことで「娘ができた」とお姑さんは喜びいっぱい。買い物に旅行、そして宝塚観劇まで、何かある度にお誘いをしてきたそうです。当初はかなり気疲れしていたというTさんですが、「私も宝塚にちょっとハマって、時々一緒に通うように」なったとのことで、少しずつ親密に。
その後、結婚3年目にTさんは妊娠しますが、実の母親がいないこともあり、退院後は旦那さんの実家に泊まり込み、お姑さんが産褥期(分娩後、女性の体が妊娠前の状態に戻っていくための期間)のお世話をすべて担ってくれたそうです。なかなか体調が戻らないTさんと赤ちゃんの両方を、これ以上ないほど熱心にお世話してくれたそうで、「なんだか本当の親のように思えてきました」と語っていました。

一緒の時間を過ごした分だけ、距離が縮まる。これは人間関係だけでなく、義理の家族関係においても同じなのかも。Tさんはその境遇ゆえに産後、義理の実家にお世話になったわけですが、そのことで大いに親密になった様子。「自分の実家のほうが楽だから……」と、まったく相手がたの家に寄り付かないでいれば、距離ができてしまうのは当然なのかも!? 最初は居心地が悪くても、心がけて足を運ぶようにすれば、家族としての絆は徐々に生まれてくるものなのかもしれませんね。

多くの人が悩む義理の家族との付き合い。円満な関係を築くためのコツや心がけがあれば、似た境遇や同じ悩みを持っている人同士で共有をしていきたいものですね。あなたは、パートナーの親や親戚にうまく頼れていますか? 

(文/外山ゆひら)

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