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ラウンドブリリアントカットとは? 詳しい定義や平均価格などを解説 -人々を魅了する輝きの秘密に迫る-

ラウンドブリリアントカットは、最もスタンダードなダイヤモンドのカットだ。その美しい輝きに多くの人々が魅了されており、婚約指輪を選ぶ際にラウンドブリリアントカットのダイヤモンドつきの指輪を求めるカップルも多くいる。
 
今回は、ラウンドブリリアントカットの特徴や歴史、選び方、他のカットスタイルとの比較など、ダイヤモンド選びに役立つ情報をわかりやすく紹介。ダイヤモンドがついた婚約指輪選びの参考にしてみて。

ラウンドブリリアントカットとは




「ラウンドブリリアントカット」とは、ダイヤモンドのカット技術の中で最もスタンダードかつ人気のあるカットスタイル。上から見た際に円形のシェイプを持ち、極めて高度な対称性が特徴で、ダイヤモンドが最も理想的に輝くカットとされている。

ラウンドブリリアントカットの歴史と進化
ラウンドブリリアントカットの歴史は19世紀後半に遡る。最初にこのカットスタイルを提案したのは、ベルギーの宝石職人マルセル・トルコフスキーだ。彼は数学的に計算された58面のカットを導入し、ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すことに成功した。
 
20世紀に入り、技術の進化とともにプロポーションの最適化が進み、現在では業界標準のカットとして定着。さらに、コンピュータ技術の導入により、精密なカットと磨きが可能となり、ラウンドブリリアントカットはその美しさをますます増している。

ラウンドブリリアントカットの特徴と魅力
ラウンドブリリアントカットの最大の特徴は、その美しい輝きである。58面(もしくは57面)のファセット(カット面)を持ち、光の反射と屈折を最大限に生かすことで、驚くほどのまばゆい輝きを放つ。
 
クラウン、ガードル、パビリオンからなるこのカットは、プロポーションが重要であり、計算されたカット角度が光の反射効果を最適化する。
 
特に婚約指輪で選ばれることが多く、その理由は輝きが感動的な美しさを持つからである。





ラウンドブリリアントカットを構成するクラウン・ガードル・パビリオン




ラウンドブリリアントカットは、クラウン、ガードル、パビリオンの3つのパーツで構成される。

クラウン
クラウンは、その角度がダイヤモンドの見た目を大きく左右する。一番上にある八角形のテーブルを含む33のファセットで構成され、光を集め分散させる。

ガードル
またクラウンとパビリオンの間にあるガードルは、ダイヤモンドを枠にセットする際、爪を固定する部分に当たる。そのため、薄すぎると枠にセットするときに欠けやすくなり、厚すぎるとダイヤモンドの輝きに影響をあたえることも。ガードルは、ダイヤモンドのカットで非常に重要なチェックポイントだ。

パビリオン
パビリオンはガードルより下の部分。側には25のファセット。パビリオンが深すぎると、入射した光がパビリオン側から多く外に漏れてしまい、輝きが少なくなり石が暗くなる。逆にパビリオンが浅すぎる場合は、フィッシュアイと呼ばれる輪状の像(ガードルの反射)がテーブルを通じて見えてしまい、石が鈍くのっぺりとした印象に見えてしまう。
 
これらすべてのバランス(プロポーション)で、ラウンドブリリアントカットの美しい輝きは決まる。研磨の技術がすべてであるラウンドブリリアントカットは、原石のコンディションがどれほど素晴らしくても、高度な技術がなければ難しい。ジュエラーとしての実力が問われるカットなのだ。





クラウン側のファセット名称


ラウンド ブリリアント カットにはクラウン側に33のファセットがある。

テーブル
ダイヤモンドの1番上にある8角形の平らな面。ダイヤモンドの輝きや美しさに最も影響する部分である。テーブルを大きくカッティングすると、取り込める光の量は大きくなるが、テーブルが大きすぎるときらめきのバランスが崩れ、虹色の分散光も少なくなってしまう。テーブルの理想的なサイズは、ガードル直径の5~6割程度。

ベゼルファセット
光の分散に大きな影響を与える8つの面。整ったベゼルファセットからは美しい虹色が見られれる。

スターファセット
テーブルに接し、星型に広がる3角形のファセット。

アッパーガードルファセット
ガードルに接する16つの3角形のファセット。
パビリオン側のファセット名称


ダイヤモンドを裏返して見ると、そこにも25ものファセットが並ぶ。円の中心から外に向かて伸びている細いひし形の8つのパビリオンメインファセットと、16つのロワーガードルファセット、そしてキューレット(ラウンドブリリアントカットには、キューレットがあるものとないものがある)。ダイヤモンドの裏側ではあるが、石を上から見た時にテーブルの真下にくる大切な部分である。

パビリオンメインファセット
パビリオンメインファセットは、ダイヤモンドに入った光を反射させるのに重要な役割を果たす。

ロワーガードルファセット
ロワーガードルファセットは、ダイヤモンドに入ってきた光を分散させ、美しい虹色の光を発するために重要なファセット。

キューレット
ダイヤモンドの裏面の尖った部分。内部の光を逃がさないようにする役割と、ダイヤモンドを保護するという働きがある。

キューレットのランクは”None”から”Extremely Large”までの7段階。大きなサイズのキューレットだと漏れる光の量が多くなり、輝きが弱まってしまうので、キューレットのサイズは小さければ小さいほど理想的。

王道の理由。ダイヤモンドがブライダルリングに使われるのはなぜ?





ダイヤモンドの品質評価である「4C」




ダイヤモンドの品質を評価するために最も一般的に用いられる基準が、4Cと呼ばれるもの。4Cとは、カラット(Carat)、カラー(Color)、クラリティ(Clarity)、そしてカット(Cut)の略称であり、これらの要素がダイヤモンドの価値と美しさを決定する。

「4C」を詳しく見る

カラット(Carat)の意味
カラットとは、ダイヤモンドの重さを示す単位である。1カラットは0.2グラムに相当し、この単位は世界共通で使用されているため、カラット数を知ることによってどのダイヤモンドも正確に比較することができる。

カラット(Carat)を詳しく見る

カラー(Color)の評価
ダイヤモンドのカラーは、見た目の印象や価値に大きな影響を与える重要な要素。カラーの評価は、DからZまでのグレードで分類される。Dは無色で最高の評価、Zに近づくにつれて黄色味や茶色味が増す。

カラー(Color)を詳しく見る

クラリティ(Clarity)の判断
クラリティとは、内包物や表面の傷などの存在と、その見え方によって評価される要素。一般的なクラリティのグレードには、FL(フローレス)からI3(インクルード)までの細かい分類があり、FLは内包物や傷が全くない最高品質のダイヤモンドを示す。

クラリティ(Clarity)を詳しく見る

カット(Cut)の重要性
ダイヤモンドの輝きを最も左右する要素の一つがカット(Cut)だ。ラウンドブリリアントカットはその中でも特に優れた輝きを持つカットスタイルとして広く認知されている。カット(Cut)は単に美観だけでなく、ダイヤモンドの耐久性や資産価値にも影響する。

カット(Cut)を詳しく見る

【PR】ダイヤの品質を決める「4C」と、さらに評価を高める「サリネ・ライト」とは

上記の「4C」のうち、カットについては、ラウンドブリリアントカットのみが評価対象だ。

最高ランクのエクセレントカットを最高ランクに、5つのグレードから成る。ほかの「C」についてはすでに原石の時点で評価が決まっているが、カットにおいては職人の技術を評価するもの。

ラウンドブリリアントカットと聞いてイメージする、あのキラキラとした虹色の輝きは、熟練の職人を擁する特別なジュエラーでしか手に入らないのだ。





「ブリリアントカット」代表的な5つのタイプ




ラウンドブリリアントカットは、「ブリリアントカット」の中でも、美しい輝きで広く知られており人気がある。

しかし、ダイヤモンドの品質評価(4C)の観点からもカットスタイルの選択が影響を与えることもあるので、他のカットスタイルとも比較検討することも重要。ここでは代表的な5タイプを紹介する。

■ラウンドブリリアントカット
ダイヤモンドのカット技術の中で最も普及している形式。58面体のファセットを持ち、光の反射を最大限に引き出すデザインが特徴である。

ラウンドブリリアントカットの婚約指輪一覧はこちら

■ハートシェイプ・ブリリアントカット
ハート型のダイヤモンドであるこのカットスタイルは、婚約指輪や記念日のギフトに最適。59面のファセットを持ち、光の反射によって美しい輝きを放つ。選択する際にはシンメトリーが重要。

ハートシェイプカットの婚約指輪一覧はこちら

■マーキーズ・ブリリアントカット
両端が尖った楕円形の独特な形状が特徴。優雅で古典的なシェイプは、指を長く見せる効果がある。

■オーバル・ブリリアントカット
ラウンドブリリアントカットの輝きとエレガントな長楕円形の形状を兼ね備えた魅力的なカット。

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■ペアシェイプ・ブリリアントカット
涙の形をした独特なカットスタイルであり、エレガントさと柔らかさを兼ね備えている。

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ラウンドブリリアントカット指輪の平均価格




一般的に、0.5カラットのラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、約8万円から20万円程度であるが、ダイヤモンドの価値によって価格は大きく変動する。
 
特にダイヤモンドの評価基準である4C(カット、カラー、クラリティ、カラット)は、価格決定に大きく影響し、例えば、非常に高いクラリティとカラットの組み合わせであれば、価格は数百万円に達することも珍しくない。
 
また、ラウンドブリリアントカットには「トリプルエクセレント(3EX)」と呼ばれる最高評価を受けたものも存在し、特に光の反射が美しく、価格も高めである。例えば、1カラットのトリプルエクセレントラウンドブリリアントカットのダイヤモンドは、100万円以上かかることが多い。
 
ダイヤモンド購入時には信頼できる鑑定書が付いているかを確認すると安心。鑑定書はダイヤモンドの価値を保証し、投資としての観点からも重要である。

ダイヤモンドの“価格”の違いは何で決まる?

ハイブランドの婚約指輪の予算はどれくらい?先輩カップルの平均購入金額や実際に購入したブランド、決め手を公開


人気ブランドのラウンドブリリアントカット婚約指輪



■Tiffany&Co.(ティファニー)

ティファニー トゥルー ラウンド ブリリアント エンゲージメント リング

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ラウンドカット・ソリティア・リング

「キング・オブ・ダイヤモンド」の名にふさわしく、石そのものの純粋な美しさを引き立てるソリティア・リングのデザイン。

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■Cartier(カルティエ)

バレリーナ

バレエからインスピレーションを得た、カルティエの象徴的な「バレリーナ」セッティングは、気品、調和、そして均衡を想起させる。

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■BVLGARI(ブルガリ)

インコントロ ダモーレ

ラウンドブリリアントカット・ダイヤモンドとハローにパヴェダイヤモンドを配したプラチナ製。

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■Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)

ボヌール ソリティア(0.30ct / DIF)

時代にとらわれない伝統的なデザインのボヌールは、フランス語で「幸福」の意味。

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ダイヤモンド至上主義! ダイヤモンドにこだわるカップルにおすすめのジュエラー



まとめ



ラウンドブリリアントカットは、その美しい輝きと高い人気から婚約指輪に最適。ダイヤモンドの輝きを最大限に引き出すよう設計されているため、どんなシーンでも魅力を放ってくれる。
 
輝きと品質にこだわり、慎重に選べば、一生モノの宝物になるはず。自分に合ったラウンドブリリアントカットの婚約指輪を見つけてみて。



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