「ラブレター」でキメるプロポーズ! ハイレベルすぎる、文豪の恋文まとめ 

昔の人は好きな人に宛ててよく恋文を出していたそうですが、今の時代に「恋文」は彼女から「ちょっと重い……」なんて引かれてしまいそうですよね。いやいや、でもメールやLINEなどで気軽に送る文章と比べ、「恋文」は真剣さや想いの深さが感じられるツールではないでしょうか。
最近では日常の中で手紙を受け取ることも少なくなっているから、サプライズにもなるかも。

2人がおじいちゃん・おばあちゃんになったときにプロポーズの手紙を読み返せるなんてロマンチックですよね。 そこで文章のプロである文豪たちがしたためたラブレターの例文をまとめてみました。手紙でのプロポーズにチャレンジするならぜひ参考に!


■芥川龍之介の恋文

あのシニカルで気難しい印象に見える文豪・芥川龍之介が、こんなにピュアな気持ちで人を慕い、恋文をつづっていたなんて……と驚く人の多い芥川龍之介の恋文。その中の文章で特に女性の胸を打ちそうな一文が「僕は文ちゃんが好きです。それだけでよければ来てください」というもの。

上記の一文は小説家という商売は日本一お金にならず、さらにこれから経済的に良くなる見込みもなく、体も頭もあまり上等ではないけれど……というような内容の後につづられたもの。現代に生きる男性にも気持ちとして響くところが多いかも!? 人と人との愛情の原点にかえるような、自分を飾らずに素直な想いを伝えるプロポーズの名文かもしれません。


■川端康成の恋文

2014年に旧川端邸で発見された川端康成の恋文。ニュースでも取り上げられ話題となりました。実際にその恋文は投函(とうかん)されなかったもののようですが、その中の文章には女性の心を打ちそうなキラキラした文章が多くしたためられています。
特に注目したいのが「恋しくって恋しくって早く会はないと僕は何も手につかない」、「誰か何と云(い)ったって僕を信じていらっしゃい。君の思う事何でも承知してあげる」という文章。こんな風にストレートな言葉で愛をしたためられたら、すぐにでも彼氏に会いたくなり家を飛び出してしまいそう!?

■北原白秋の恋文

夫と別居中だった人妻の俊子さんと恋に落ちた北原白秋。その俊子さんに宛てた恋文の中でしたためられていた一文が「怖がらなくていいさ、僕はお前に惚れているんだもの、バカだね」というもの。俊子さんとの恋愛や俊子さんという女性のことを小説に書くつもりだけれど、正直に見たままを書くから怒ってはいけないよ、という内容の後につづられていた一文です。

有名人の妻となる人の心情を慮り、いたわりと愛が感じられるすてきな文章ですよね。結婚に踏み切れない女性を安心させたいときに参考になりそうな文章かもしれません。


■太宰治の恋文

狂気の人としてはもちろん、はたまた女性から非常にモテた人としても有名な太宰治。その文豪が一人の愛人に送った恋文の中には、こんなに女性の心を打つ文章が! それは「一ばんいいひととして、ひっそり命がけで生きていて下さい。コヒシイ」という一文。

この文章の憎いところは、日常が窮屈で他の人に恋をしようとしたけれど10日も持たなかった……という内容の後に書かれているところ。過去にいろいろあった遠距離恋愛中の彼女にプロポーズの手紙を送るなら、赤裸々だけれど気持ちが伝わるこんな文章も参考になるかも!?


■島崎藤村の恋文

先妻と死別して長く独身でいた島崎藤村が、再婚の意志を固めた女性につづったのが「わたしたちのLifeを一つにするといふことに心から御賛成下さるでせうか。それともこのまゝの友情を―唯このまゝ続けたいと御考へでせうか」という文章。
大正13年という時代につづられた手紙なのに「わたしたちのLifeを一つにする」というフレーズを選んでいるのがすごいですよね。とてもすてきで洗練された言葉なので、そのままプロポーズの言葉に使えそう!?


■まとめ

文豪たちのつづった愛の言葉はそのまま使うと現代では少し重苦しい印象に感じますが、「自分の気持ちを真剣に、正直に伝える」ということはいつの時代も重いもの。ぜひ彼女の心にズシンと響く文章を考えて、こんな文豪たちのように愛の言葉を手紙につづってプロポーズしてみてはいかが?

(ファナティック)

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