結婚式当日の親の役割とマナー｜挨拶回りのタイミングや服装など気になる疑問を解決！

【時系列順に解説】結婚式当日の親の役割

新郎新婦同様にふたりの親は挙式前から準備することがあります。ここでは、挙式前から披露宴までの親の役割を時系列順に解説します。



【挙式の3～2時間前にやること】


photo：星ヶ丘迎賓館 アートグレイスクラブ　●ベストブライダル　グループ
◆結婚式場には早めに到着
結婚式当日は会場の指示に従い、時間に余裕を持って会場に入りましょう。


ゲストへの挨拶回りのほかに、新婦の母は新婦のサポートなど役割が多いので、新婦に付き添って一緒に会場入りするのがベスト。

◆会場到着後は挨拶回りから
結婚式場に到着したら、
①相手方の親に挨拶
②お世話になる会場スタッフへ挨拶回り
を行います。

なお、会場スタッフへのお礼として渡す「心付け」は、最近では受け取らないようにと指導されていることも。そのため、受け取りを辞退された場合は無理に渡そうとせず、言葉で感謝を伝えましょう。

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【挙式の1時間～30分前にやること】


◆受付係に挨拶をする
挙式前に受付が開始される場合は、受付係にも挨拶を忘れずに。主賓ゲストなどへのお車代は受付に預けておき、受付係から渡してもらうのがスマート。そのため、挨拶のタイミングでお車代を渡す人のリストと、お車代を包んだ封筒を受付係に渡しておきましょう。

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また、同時にゲストからいただいたご祝儀をまとめて預かってもらう人（新郎新婦の兄弟姉妹やいとこなどが適任）を受付係に紹介します｡

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◆媒酌人や主賓にも挨拶
媒酌人や主賓などがいる場合は、会場到着後に速やかに挨拶をするのがマナー｡到着をすぐ知らせてもらうように受付係に事前に依頼を。

◆親族控室に顔を出す
親族が集まり始めたら、親族控室に顔を出して挨拶しましょう。このタイミングでは、相手方の親族控室に顔を出す必要はありません。ただし、相手方の親族から挨拶されたら、たとえ顔が分からなくてもにこやかに対応しましょう。

なお、親は挙式リハーサルにも参加するため、ずっと親族控室にいることはできません。そのため、親族への細かな対応は新郎新婦の兄弟や身内にお願いしておくと安心です。

◆両家が顔を合わす「親族紹介」
親族紹介とは、結婚式に出席する新郎新婦の親族をひとりずつ紹介すること。挙式の前に実施するのが一般的ですが、会場や当日のプログラムによってタイミングは異なります。

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◆挙式のリハーサルに参加
担当者から説明を受け、挙式のリハーサルに参加します。最近では、挙式の前や最中に親が関わる演出も多いので、説明はしっかりと聞きましょう。わからないところがあったら、その場で質問を。

◆祝電のダブルチェック
基本的に祝電は新郎新婦がチェックしますが、親族に関わることで間違いがないように、念のため親も確認するつもりで心得ておきましょう｡


【挙式中にやること】

◆教会式の場合


photo：サンフィレール岡崎
一般的には、新婦の父が新婦と一緒にバージンロードを歩く役割を担います｡最近では、新婦の母が新婦のベールを整えるベールダウンのセレモニーを行う場合も。

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また、両家の母が灯したキャンドルの火を新郎新婦が受け継ぎ、1本のキャンドルに火を灯す「ユニティキャンドル」というセレモニーも人気です。

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◆神前式の場合


photo：明治神宮・明治記念館
式の終盤で玉串奉奠（ほうてん）を行う場面があります｡新郎新婦に続き、両家代表（一般的には両家の父）がこの儀式を行います。

また、最近では、入場の前に新婦の母が新婦の胸元に筥迫（はこせこ）を挿してあげる「筥迫の儀」や、新婦に口紅を塗る「紅差しの儀」を行うことも。

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◆人前式の場合


photo：THE NANZAN HOUSE（ザ・ナンザンハウス）●Plan・Do・Seeグループ
セレモニーの内容によって親の役割や役目もさまざま。

一般的には新婦の父が新婦と一緒にバージンロードを歩いたり、新婦の母がベールダウンをしますが、どのような内容・進行になるかは事前に新郎新婦に確認しておくと安心です｡

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【披露宴中にやること】


photo：ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ
◆主賓の挨拶は起立して聞く
披露宴の冒頭で媒酌人（いる場合）や主賓の挨拶があります｡その際、両家の親も新郎新婦と一緒に起立して挨拶を聞くのがマナーです｡会場スタッフが起立するように促してくれますが、そうした指示がない場合でも自ら立つようにしましょう｡

なお、主賓によっては、「どうぞお掛けください」と促してくれる場合もあるので、その際は座って問題ありません｡スピーチが終了したときには、再び起立して礼をします｡

◆スピーチや余興はしっかり見る
ゲストがスピーチや余興をする際には飲食や歓談などを控え、話者や演者の方に顔を向けてしっかり聞いたり、見たりする姿勢を示しましょう｡

◆演出は恥ずかしからずに参加する
最近は親に参加してもらう演出が増えています｡当日、急に指名されるケースもありますが、そこで必要以上に遠慮すると場が白けるうえに、進行にも支障が出ます｡新郎新婦が親へ感謝の気持ちを伝えたいと思って計画していることがほとんどですので、恥ずかしがらずにスマートに役目をこなすように心がけて。

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◆歓談タイムにはゲストへ挨拶回りを
歓談タイムに入ったら、ゲストのテーブルに足を運んで挨拶回りをします。

挨拶回りは上席から、
①自分側のゲスト（親族を除く）
②相手側のゲスト（親族を除く）
③自分側の親族と相手側の親族
の順番でテーブルをまわります｡

このとき、料理のサービスの邪魔にならないよう、周囲に注意を払いましょう｡披露宴の雰囲気にもよりますが、お酌をするのも◎。ただし、無理にお酒を勧めるようなことがないように｡また、ゲストからお酌をされたら、飲めなくても軽くグラスに口をつけるのがマナーです｡とはいえ、披露宴が終わるまで親の役割は多いので、勧められたからといって飲み過ぎないように心得ておきましょう。

なお、スピーチや余興などが始まったら挨拶まわりは中断して、自席に戻るようにします。

▼挨拶回りの際はゲストにどう声をかける？

◆花束や記念品贈呈はスマートに
披露宴の最後には、新郎新婦から花束や記念品の贈呈があるのが一般的｡会場担当者の誘導に従って、所定の位置につきましょう。

このタイミングで花嫁の手紙が朗読されることもあります｡感動して涙が出てしまうかもしれないので、ハンカチの準備をお忘れなく｡涙をこぼすのは問題ありませんが、あまりに取り乱すのはスマートではないので注意を｡

◆「両家代表謝辞」は親としての大きな役割
花束＆記念品贈呈に続いて、両家代表謝辞へと進みます。一般的には新郎の父が務めることが多いですが、新郎の母でも新婦の父母いずれかでも問題ありません。

スピーチをする際は落ち着いて、滑舌よく話すことを心掛けましょう｡メモを見ても構いません｡スピーチの内容は、ゲストへのお礼と新郎新婦へのはなむけがメインとなります｡時間は2分程度が目安です｡

また、挨拶が終わったら、新郎新婦と両家親でそろって礼をします｡なお、最近では両家代表謝辞と一緒に新郎が挨拶するケースも増えています｡

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【披露宴終了後にやること】


photo：ザ コルトーナ シーサイド台場
◆新郎新婦と一緒にゲストのお見送り
披露宴が終了したら、ゲストをお見送りします。会場担当者の誘導に従って、ゲストより一足先に新郎新婦とともに退場し、会場の出入り口付近に並び、ゲストのお見送りに備えるのが一般的です｡

ゲストが会場から出てきたら、一人ひとりの顔を見て感謝の気持ちを伝え、送り出すのがマナー｡なお、この際に話し込むとゲストの列が滞ってしまいますので、軽く挨拶をする程度に留めておきしょう。

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◆最後に改めて会場スタッフへ挨拶
身支度を整えて会場を後にする際には、忘れ物などがないかよく確認しましょう｡お世話になった結婚式場のスタッフに笑顔で挨拶をするのも、親の大切な役割です。

こんな時はどうする？　結婚式の親の役割に関するQ&A

Q. 結婚式での親の服装は？
結婚式の会場や雰囲気によって、正礼装か準礼装や略礼装にするかを決めましょう。この時、両家の親で格を合わせるのがポイント。新郎新婦に間に入ってもらい、服装の調整を。

≫親の服装についての詳細はこちらから

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Q. 挨拶回りの際はゲストにどう声をかけるべき？
基本的には、
・自己紹介
・結婚式へ参列してくれたことへのお礼
・今後のお付き合いのお願い
を伝えられればOK。

あとは、新郎新婦との関係性によって、お声がけの内容を変えましょう。

例①）主賓への挨拶
新郎太郎の父の新之助でございます。
本日はご列席いただきましてありがとうございます。また、素晴らしいご祝辞を賜りまして誠にお礼申し上げます。会社での佐藤様の熱心なご指導に親子共々感謝しております。今後とも末永くよろしくお願いいたします。

例②）子どもの友人への挨拶
新婦華子の父の一郎です。今日はお忙しい中、結婚式に来てくれてありがとうございました。いつも娘から美紀さんの活躍は聞いています。今後とも娘と仲良くしてくださいね。

例③）親族への挨拶
本日はご遠方のところ、ご夫婦そろってお越しいただき、ありがとうございます。いつも太郎を気にかけてくれて感謝しています。これからもよろしくお願いいたします。


Q. 必ず挨拶回りはしなきゃダメ？
親族のみの少人数結婚式の場合や、カジュアルなパーティーの場合は、親が挨拶回りをしないことも。挨拶回りをするかしないか、する場合のタイミングは両家でそろえておいたほうが良いので、事前に確認しておきましょう。


Q. 結婚式当日の親の持ち物が知りたい！
結婚式に関わるもので、必要なのは以下のアイテムです。


招待客リストや席次表は、披露宴での挨拶回りの際にあると役立ちます。事前に新郎新婦にゲストの紹介文をメモしてもらうと、より重宝するかも。

また、結婚式後は記念品や花束などなにかと荷物が増えるもの。予備の袋やバッグを用意しておくと便利です。

主役の新郎新婦をサポートして、特別な1日を

結婚式当日はさまざまな役割があり、新郎新婦の親も忙しい1日に。でも、事前に準備をしておけば、それほど慌てることはありません。慣れない役割に緊張するかもしれませんが、せっかくの子どもの晴れ舞台ですから、にこやかにお祝いしましょう。

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